お葬式の遺影について
お葬式の祭壇になくてはならないものとして遺影写真があります。
たくさん葬儀を見てきて遺影写真のない祭壇というものは見たことがありません。
白木祭壇であれ花祭壇であれ、お寺や位牌はなくても遺影写真だけは飾ります。
その遺影写真に必ず掛けてある黒いリボンがここ数年で劇的に変化してきています。
かつては遺影写真の額は黒か濃い茶色で通夜葬儀の当日から49日忌が過ぎるまでは
黒いリボンを掛けなければならないしきたりがありました。
ところが最近は額とリボンの色がピンクや薄紫といったおしゃれな色に変化して、
多種多彩になってきているのです。リボンも付けたり付けなかったりという感じで、
遺影というよりは大きい壁掛けフォトグラフ的な見た目になってきています。
ご自宅に和室が皆無になり、黒い額縁のお写真を飾れる部屋がないというのが、
原因なのでしょうね。 稲毛英一